Negla
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雑巾から巾着へ
開店当初からよくお買い物をしてくださるおばあさまがいる。古い小さなビンや缶を「これ、かわいいわね」と言って買ってくださる。Neglaで売っているような古道具は、お年を召した方からすれば「懐かしいもの」であり、もっと言えば「こんなもの」であることが多い。仕方ないんだけど、やっぱり「こんなもの」と言われると胸が痛い。こうやってこれまでたくさんのモノが捨てられていったんだな、とも思う。そんな中で「これ、かわいいわね」と言って愛でてくださるその方との出会いは、「ああ、こういう方もいるんだなぁ」と頑になりつつあった気持ちを和らげてくれた。

先日、その方が「これ、できたの。あなたにあげる」と言って、巾着を持って来てくださった。ちゃんと裏地をあてて、丁寧に手縫いされている。さらに「足が弱って遠出ができないから、いつもこちらで遊ばせていただいて。ほんとに感謝してるの」とも。ふいに泣きそうになった。涙がブワっと浮いて来て、表面張力ギリギリだった。
この巾着の布はその方がNeglaで買ってくださった、一枚の雑巾だった。この写真の右から二番目のがそれ。縫ったまま、使われずにいた雑巾。柄がかわいいな、と思って仕入れた。わかんない人にはわかんないと思うし、実際「こんなモノも売ってんの?」って言われたこともある。でも、そのおばあさまは「この布、とってもかわいいわね。解いて袋作ろうかしら」と言って買ってくださった。「できたらぜひ見せてください」「いつになるかわからないわよ」という会話をして数日の出来事だった。この巾着は私の宝物だ。一生大事にする。
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