Negla
こんな感じで細々やっていきたい

この仕事大半は、モノの積み降ろしの連続と、モノの洗いと直しと、捨てるモノと残すモノの選別です。前記二つは単にがんばれば良い話なのでひたすら身体を動かすのみなのですが、最後のひとつは「悩む」という行為がつきまといます。もちろん商売なので「売れるか売れないか」は需要な判断材料ですが、それだけではとても割り切れないところがあって、せっかくここまで生き延びてきたモノに“最後通告をする=捨てる”ことに大いに悩むわけです。古いモノであればあるほど苦しい。今まで存在することを許されてきた年月を、わたしなんぞが断ち切ってよいのか!?そう思うと選別の手がグッと鈍ります。結果、だいたいのモノが「残すモノ」になる。でもこの世界は何が“売れる=生き延びる”かわからないので、とりあえず整頓して店頭に出してみる。なのでうちの店はごちゃごちゃしてます。自分がいいと思ったモノだけ並べることにも憧れますが、そのためには多くのモノを切り捨てなければならず、自分には合わないと最近改めて思っています。先日お客さまが「ごちゃごちゃしていて楽しいです」と言ってくださって、とても嬉しかった。すてきにセレクトされていることがメインストリームの現在、そうではないところで店を存続させていくのはむずかしいことかもしれないけれど、こんな感じで細々やっていきたいです。

スケジュール変更のお知らせ。明日17日(木)は17時閉店となります。20日(土)は先日生まれた甥っ子に会いに行くため、お休みをいただきます。
gift from Hong-Kong

あれはまだ寒さの残るころ。偶然通りかかったという外国人カップルが店に入ってきて、ワォ!と声を上げては楽しそうにモノを見ていて。いくつか値段を聞かれたので、答えついでに「どこから来たの?」と聞くと、香港からだという。古いモノが大好きで、大江戸骨董市にも行ったというので、それなら!と乃木神社骨董蚤の市のチラシを渡したら、「こういう情報を求めていたの!」と喜んでくれた。しばらく店内を回った末、いくつか大きめの品モノを選んで、香港に送ることは可能かと聞く。「とっても気に入ってるから壊れないように梱包を厳重にお願い!」「大丈夫だよ、安心して」というやりとりを繰り返した後、帰り際に「冬にまた来日予定だから、絶対に寄るね」と言ってくれた。後日、いろいろ工夫をこらして梱包し、手紙をつけて香港に送った。しばらくして「パーフェクトな梱包をありがとう」というメールが届いた。文末に「あなたに贈り物を買いました。来週発送します」とあった。で、届いたのがこのお皿!わたしの大好きなプラナカンスタイル!最高にうれしい。Thanks Bonnie!
2015年幕開けの話

2015年も2月となってしまいました……。年明けからバタバタ過ごしております。2014年のビッグイベントだった東京都現代美術館ミュージアムショップ「ナディッフ コンテンポラリィ」での取り扱いが、「ミシェル・ゴンドリー展」の会期とともに終了し、2015年の仕事始めはそれらの搬出でした。ありがたいことにたくさんの品々が旅立ち、ホッとしました。品モノが売れると、なんというか、自分の存在を認めてもらえたような気持ちになります、ヘンな話ですけど。この仕事を続けていいよと言ってもらえたような気持ちになるんです、不思議なもんです。2015年もがんばろうと思いました。

写真はお正月に読んだ新聞の一部。何気なく読み始めましたが、なんと今の世相に合う話だろうかと思わず写真を撮りました。それから1ヶ月が経ち、ますますこの文章の、正確には大江さんが引用している渡辺一夫さんの文章の、重みが増しているように
思えます。テキストには続きがあって、

そして、冷静と反省とは、非行動と同一ではありませぬ。最も人間的な行動の動因となるべきものです。ただし、錯誤せぬとは限りません。しかし、常に「病患」を己の自然の姿と考えて、進むべきでしょう。

とありました。うーーーむ………、と唸りながら新聞を閉じました。
 
メリークリスマス

今年はリースを新調!いつもお世話になっている平澤剛生花店のモノ。
今日はストーブ記念日

まだ「寒い」までは届かないけれど、肌寒さも深まりけり、なので、試運転も兼ねてストーブ点けました。あつい紅茶なんかすすってソファにじっとしていると、なんかもう冬になったみたい。

この前、この業界の大先輩に「キミの荷物はまだまだ迫力がないネ」と言われた。迫力のある荷物ってなんだろう。最近ずっと考えてる。「せっかくこの仕事をやるなら、子ども二人大学に行かせて、家一軒建てるくらいの気概でやんないとつまんないじゃん」とも言われ、それには何となく反論したくなってモゴモゴ言葉を返したけれど。目指す先やスタイルは違っていても「気概」という意味では、言われたことわかんなくもない。

迫力のある荷物ってなんだろう。希少性の高いモノとか、値段のはるモノとか、そういう“迫力”もあるけど、たぶんそういうことだけではないはず。もっとこう、姿勢みたいなもの。店をはじめて5年が過ぎて、次の段階が来ているんだろうなと感じています。いいタイミングでもらった言葉だと思ってしばらく胸ポケットで暖めようと思います。

写真は下のお知らせの写真と同じく、“貝殻を集めていた少年(ノートの文字から想像)”のコレクションより。
軽井沢のおもひで

ゴールデンウィークに続き、夏も軽井沢にて行商。前回同様、カウントインディゴ本通り店のデッキにおじゃまさせていただきました。


きのこ散策あり、別荘訪問あり、珈琲焙煎工房訪問あり、セゾン美術館見学あり、市場手伝い経験あり、なんだかんだと盛りだくさんな夏でした。30代、40代、50代の古物商トリオの夏合宿、来年も続くかも?みんなでごはん作って寝起き共にするとかおもしろすぎる。大人って思っている以上に自由!
東京、夏、花火

7月26日、隅田川花火大会。一年に一度の花火の日、この街の人たちはみな屋上にあがる。このエリアの建物の多くが屋上を有するのは、この日のためなのでは…とすら思える。老若男女がくり出して、どの屋上も楽しそうだった。

隅田川の花火は、心無しか粋なものが多くて、キャラクターなど言わば邪道なものは打ち上がらない。ひたすら緑色の花火が打ち上がったひと時にはしびれました。

両国橋すぐというベストポジションの知人宅屋上にて。花火の真後ろにはスカイツリー。
鳥取旅行記「ネグコ三態撮る」

もちろん、植田正治写真美術館にも行きました。そして、撮りました。植田さんの名作「少女四態」に捧げる「ネグコ三態」。

明日21日(月)は13時〜17時の短縮営業となります。よろしくお願いします。


 
鳥取旅行記「夜長でカレー」

千駄木、ただいまどしゃぶりの雨です。黒雲の動きをさぐりながらの外仕事。掃除し終えた片袖机を軒下に移動した途端、大粒の雨が落ちてきました。

静かな店内で、ひとり先日の鳥取旅行を振り返り。台風直撃かと思われたけど、すばらしい快晴となった出発日。飛行機も安定飛行でスイスイ鳥取へ。caikotのベコちゃんと落ち合って、食堂カルン、山二鳥、ボルゾイレコード、サンタナcotoyaを巡り(どれもいい店主さんで、必然的に店もいい店なのである。刺激を受けました。)、武蔵屋で鳥取名物「素ラーメン」をすすり、丸福珈琲で食後の珈琲。ひと休み後、一路、倉吉へ。

今回の旅は倉吉の「夜長茶廊」へ行く旅。写真はついに食べれた!夜長のインドカレー。店主の石亀夫妻はcaikotのべこちゃんの親友で、倉吉に店を開くと聞いたときから「いつか絶対行く!」と約束していたのです。念願叶ってよかった。鳥取へお出かけのご予定ある方はぜひ夜長茶廊へ。おいしいし、落ち着くし、ホントいい店です。
バウスシアターとか水族館劇場とか

久しぶりの更新。久しぶり繋がりの話になりますが、久しぶりに吉祥寺のバウスシアターに行きました。国立に暮らしていた二十代のころ、本当によく通った映画館です。あの映画も、その映画も、この映画も、バウスで観たなぁ。そのバウスシアターが五月末日で閉館となり、六月は閉館に伴うイベントをいくつかやっていて、先日そのひとつである「スケッチ・オブ・ミャーク」という作品の上映&久保田麻琴さんとピーター・バラカンさんのトークショーへ出かけてきました。
「スケッチ・オブ・ミャーク」は宮古島の唄と神事を追ったドキュメンタリーで、非常におもしろかった。八重山諸島の神事については、岡本太郎の「忘れられた日本沖縄文化論」を読んで以来興味を持っていたのだけれど、改めて心打たれるものがありました。語ると長くなってしまいそうなので止しますが(笑)、私たちはもっと「ルーツ」について考察すべきなのでは?ということと、「恐れや畏怖」の変質、そして不在が、なんとなく現代人の心を空洞化しているのかもな……などなど、考えさせられました。

で、その翌日は水族館劇場を観に世田谷は太子堂へ。ご近所にある羽鳥書店の羽鳥さんが、なんと役者としてご出演とのこと!なんとか千秋楽に駆け込みました。水族館劇場を観るのはこれで三度目。毎度その世界観に打たれる。日本の古層に眼差しを向けるという意味で、前日に観た「スケッチ・オブ・ミャーク」と繋がるものがあってハッとしました。この二日で何かに取り憑かれたような気がする(笑)調べものしたり、考え事したりして、勝手にグッタリしています。体がだるいなぁと思っていたら、梅雨入りだそうで。早く夏が来てほしい!

明日6日(金)はお休み、7日(土)は18時閉店、8日(日)は通常営業の予定です。